AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験合格記

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AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験とは

AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験(以下 SAA)は、顧客の要件に基づき、アーキテクチャ設計原則に沿ってソリューションを定義できる能力を評価される試験です。
つまりは、お客様要件に沿ったAWSを使用したソリューションの設計ができる人かどうかを問われる試験です。
ポイントは「顧客の要件に沿った」という部分で、AWS では数々のサービスが提供されているのですが、パフォーマンスとコストという面を考慮して都度最適解を選択する必要があります。
例えば AWS EBS とういディスクボリュームを提供しているサービスはSSDのボリュームタイプだけでも gp1, io1, io2 と3種類あり、特徴とコストが変わってきます。ここから顧客の要件に見合う最適なボリュームタイプを選択できるかどうかを問われる試験になります。
以下が出題比率と出題内容になります。

分野試験の比率
分野 1: レジリエントアーキテクチャの設計30%
分野 2: 高パフォーマンスアーキテクチャの設計28%
分野 3: セキュアなアプリケーションとアーキテクチャの設計24%
分野 4: コスト最適化アーキテクチャの設計18%
合計100%
  • 分野 1: レジリエントアーキテクチャの設計
    • 多層アーキテクチャソリューションの設計
    • 可用性の高いアーキテクチャやフォールトトレラントなアーキテクチャの設計
    • AWS のサービスを使用したデカップリングメカニズムの設計
    • 適切な回復力のあるストレージの選択
  • 分野 2: 高パフォーマンスアーキテクチャの設計
    • ワークロードに対する伸縮自在でスケーラブルなコンピューティングソリューションの識別
    • ワークロードに対するパフォーマンスとスケーラブルなストレージソリューションの選択
    • ワークロードに対するパフォーマンスが高いネットワーキングソリューションの選択
    • ワークロードに対するパフォーマンスの高いデータベース ソリューションの選択
  • 分野 3: セキュアなアプリケーションとアーキテクチャの設計
    • AWS リソースへのセキュアなアクセスの設計
    • セキュアなアプリケーション階層の設計
    • 適切なデータセキュリティオプションの選択
  • 分野 4: コスト最適化アーキテクチャの設計
    • コスト効率が高いストレージソリューションの識別
    • コスト効率が高いコンピューティングおよびデータベースサービスの識別
    • コスト最適化ネットワークアーキテクチャの設計

試験概要

受験資格制限なし
試験時間130分
試験形式択一選択式、複数選択問題
出題問題シラバスより出題
試験時期適時(ピアソンVUE と PSI のテスト実施業者 2 社により提供)
申込方法AWS 認定試験の受験方法ページ参照
受験費用一般:15,000円(税抜)、模擬試験 :2,000円(税抜)

難易度・合格率

合格基準点は 720点以上/1000点 で、公式な合格率は発表されていません。
私は2週間ほどの勉強期間で 900点で合格できましたが、勉強期間などは人それぞれですので、焦らずじっくり対策してから試験にの挑むことをお勧めします。
難易度については AWS の基本的なサービスを理解し、問題文から正確な顧客要件を読み取れれば選択肢は消去法で絞っていけます。冒頭にも書きましたがポイントは顧客要件を読み取ることです。試験の趣旨としてアーキテクト(設計者)向けの試験ですので、顧客要件を考慮して最適な AWS サービス(システム)を設計できることが重要視されている試験だと思います。
長めの文章題が多く、問題文中に答えに結び付くヒントがたくさんありますので、それを見落とさず、一つ一つ AWS サービスに結び付けていけば解答は絞り込めます。
あくまで個人的な感覚ですが、G検定 よりは難しく感じました。

使用した教材

AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト


AWS に関する知識が全くなかったので、まずは概要を把握しようと思いこの本を1〜2日で読みました。
AWS の代表的なサービスが順序立ててまとめられており、わかりやすかったです。

徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書


いわゆる「黒本」です、AWS のサービスについて一通り把握したあとはひたすら問題を解きました、こちら1〜2日で一周できるので、試験日までに2〜3周し知らない単語やサービス、曖昧な知識などを確認していく感じでした。会社の行き帰りの電車の中でやってた感じです。

これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座

書籍ではないのですが、Udemy で人気のコースです。私は念のためという感じで購入し受講してみたのですが、素晴らしい内容でこのコースと、下の模擬試験問題集だけで合格可能なのではないかと思います。
音質が若干悪かったり、話されてる講師の方の口調に癖があったりしますが、慣れてしまえば気にならずに進めて行けます。通常価格が 12000円 になっていますが、頻繁にセールが行われ1200円で購入できたりするので、セール期間中に購入される事をお勧めします。

AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集

上の Udemy のコースとセット的に購入した 問題集 です、電車の中では黒本を、帰宅後は上記のコースを受講後、こちらの問題集をという感じで進めていました。こちらもセール期間で購入される事をお勧めします。

勉強方法

AWS認定資格試験テキストを一通り読み、Udemy のコースを受講後はひたすら黒本と模擬試験問題集を解いていました。黒本は2〜3周し、模擬試験問題集も何回かやり直しました。
似たようなサービス名や、オプションの違いなどはちゃんと整理して把握しておく必要があります。
また、文章問題がほとんどですので、文中より答えに繋がる単語や文章に気付けるようにしておく必要があります。例えば文中に「可用性をより高くしたい」と記載があれば、選択肢の中で可用性が一番高いサービスの組み合わせを、文中に「価格を抑えたい」とあれば同じサービスでも価格が一番抑えらえるオプションやランクを選択肢より見つけるなどです。何度も書きますが、問題文にある顧客要件を実現できる選択肢が正解です。

感想

試験の感想

問題文が長い!!
もうこれにつきます(笑)、一問一答的な問題はありません。
ほとんどの問題で顧客が抱えている問題点、それをどう解決するか、解決にあたりコスト重視なのか、パフォーマンス重視か等々が説明されていて、そこから適切なAWSサービスの組み合わせである解答を選択していきます。試験時間 130分と長めですが、一通り回答し終わってから、見直し・解きなおしをすると余る時間はほとんどありませんでした。試験中盤から集中力も切れてきます(これは個人的な問題かもしれませんが)、「次の問題はどうか短い文章であってくれ!!」とわずかな希望を胸に「次の問題へ」のボタンを押すのですが、その度にがっかりさせられます(笑)、試験終盤にはもう諦めていて「どうせ次の問題も長いんだろ。。。」と思いながら進めていました。合否は試験終了後すぐにわかるのですが、「合格」の文字を見てもあまり喜べず、疲労困憊って感じでした。

取得後の感想

ちょうどこの資格習得直後、AWS 環境での構築プロジェクトに加わることになりました。EC2 を使用した自分用のテスト環境を作ったり、VPC を設定したりと色々な作業をしたのですが、すんなりと作業に入ることができましたので、勉強しておいて良かったと思っています。
ただ、この資格の有効期限って3年なんですよね、まだ猶予はありますが、次はアーキテクト プロフェッショナルを目指したいです。

これから試験に挑戦する皆さん、頑張ってください!!

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