Db2 イベントモニター

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Db2 ロック・イベント・モニターの設定

今回作成したロック・イベント・モニターとUOWで取得したデータはバイナリー形式で “未フォーマット・イベント表” に格納されるため、そのままでは参照する事ができませんのでフォーマットする必要があります。今回は db2evmonfmt を使用してフォーマットする設定を行っていきます。

追加コンポーネントのインストール

db2evmonfmt は APPLICATION_DEVELOPMENT_TOOLS という Db2 コンポーネントに入っていますので、インストールされていない場合は追加でインストールします。以下のレスポンス・ファイルで db2setup コマンドを実行すればインストールされます。

# cat db2server.rsp
PROD = DB2_SERVER_EDITION
FILE = /opt/ibm/db2/V11.5
INSTALL_TYPE = CUSTOM
LIC_AGREEMENT = ACCEPT
COMP = APPLICATION_DEVELOPMENT_TOOLS
# db2setup -r db2server.rsp

db2evmonfmt のコンパイル

db2evmonfmt は Java のソースとして提供されていますので、コピー後に javac コマンドでコンパイルします。また db2evmonfmt 実行時に使用される xsl ファイルも併せてコピーします。

$ mkdir $HOME/work
$ cp $HOME/sqllib/samples/java/jdbc/db2evmonfmt.java $HOME/work
$ cp $HOME/sqllib/samples/java/jdbc/*.xsl $HOME/work
$ cd $HOME/work
$ javac db2evmonfmt.java

javac が見つからないエラーが出力された場合は以下の方法で PATH を通してあげます。

$ java -version
-bash: java: コマンドが見つかりません
$ db2 "GET DBM CFG" | grep "JDK_PATH"
 Java 開発キット・インストール・パス          (JDK_PATH) = /home/db2inst1/sqllib/java/jdk64

$ export PATH=${PATH}:/home/db2inst1/sqllib/java/jdk64/bin
$ java -version
java version "1.8.0_241"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 8.0.6.5 - pxa6480sr6fp5-20200111_02(SR6 FP5))
IBM J9 VM (build 2.9, JRE 1.8.0 Linux amd64-64-Bit Compressed References 20200108_436782 (JIT enabled, AOT enabled)
OpenJ9   - 7d1059c
OMR      - d059105
IBM      - c8aee39)
JCL - 20200110_01 based on Oracle jdk8u241-b07

Db2 イベント・モニターのフォーマット

db2evmonfmt ツールをコンパイル後に以下のコマンドでフォーマット可能です。

$ java db2evmonfmt -d SAMPLE -ue EVM_LOCK -ftext 

イベント・モニターは日々の運用のパファーマンス監視や、障害発生時のPD資料として役に立つことがありますので、リソースに余裕がある場合は設定しておくとよいと思います。

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